土木管理総合試験所は、コンクリート構造物のひび割れを遠隔で監視できるIoT技術を導入しました。この技術は、乾燥や温度変化による軽微なひび割れではなく、地震などの構造的な荷重によって生じる深刻なひび割れを連続的に監視するために設計されています。
特に注目すべきは、橋梁のような重要なインフラでの応用です。
法律で5年に1度の点検が義務付けられている橋梁において、既存のひび割れが進行しているかをリアルタイムで監視することが求められます。このシステムは10分間隔でデータを取得し、気温の変動によるひび割れ幅の変化を検知。これにより、すぐに危険な状態になる予兆がないかどうかを確認することができます。
また、このシステムは、クラウドを通じてお客様もリアルタイムでモニタリング結果を確認できる仕組みを提供します。ユーザーIDとパスワードを使用することで、遠隔地からでも状況を把握できるため、効率的な管理が可能です。これにより、現地に行く手間を省き、迅速な対応が可能になります。
現場での実績として、ひび割れのモニタリングが成功した例が多数報告されています。
特に亀裂変位計を使用して橋梁のひび割れを計測した事例では、装置の防水性や耐久性を考慮しつつ、現場の状況に合わせたカスタマイズが行われました。このように、現場ごとに適切な方法を選定することで、高精度なデータ取得が可能になります。
今後、土木管理総合試験所はこの技術をさらに普及させ、著しい劣化が生じた構造物に対するモニタリングを強化していく予定です。比較的安価で簡単に設置・モニタリング・データ確認ができるという利便性をアピールし、より多くの現場での導入を目指します。