精度向上!AQUA Visualizerで地下水の可視化を実現

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土木管理総合試験所は、革新的な地下水探査システム「AQUA Visualizer」を導入し、地下水の可視化と精度向上を実現しました。このシステムは、いちごホールディングスが開発し国際特許を取得しており、水源開発事業やボーリング調査、水文調査、上下水道修繕工事などに幅広く活用されています。

AQUA Visualizerの最大の強みは、地下水脈の位置を特定し、精度の高い探査を実現することです。従来の比抵抗値や充電率(IP法)に加えて、特定周波数効果を利用することで、地下水の存在をより正確に検出できます。この技術により、水脈の位置だけでなく、その規模も推定可能となり、効率的かつ経済的な調査が可能です。


この技術の背景には、気候変動や環境変化による水資源の重要性が高まっている現状があります。特定周波数効果を用いた新しい探査方法は、従来の方法と比べて精度が格段に向上しており、水源の位置特定や漏水調査、地すべり調査など、多岐にわたる用途に対応しています。特定周波数を地中に流すことで、地下水が存在する場所の比抵抗値が局所的に大きく変化することを利用し、帯水層の位置を解析します。


AQUA Visualizerは、調査深度の3倍を目安に測線を設定し、測線上に5~10メートル間隔で電極棒を設置してデータを測定します。これにより、地下断面図などの解析資料を作成し、地下水の水質、水量、連続性、流れ道の推定が可能です。


具体的な適用例として、井戸枯れした工場や農場での水脈探査、トンネル切羽の突発的な水の対策、老朽ため池のパイピング調査、地すべり箇所での帯水層把握などが挙げられます。これにより、ボーリング調査の本数を削減し、費用対効果の高い調査が実現します。また、ため池の漏水調査や地すべりの帯水層調査で水の位置を特定することで、対策工の費用抑制にも寄与します。