土木管理総合試験所(DK)のジオロボティクス研究所は、2023年5月にコンクリートのひび割れ対策と補修に関するセミナーを開催しました。このセミナーでは、最新の温度応力解析、ひび割れ幅モニタリング技術、環境に配慮したジオポリマー技術についての詳細な講演が行われました。
温度応力解析の講演では、温度ひび割れのメカニズムとその抑制方法が紹介されました。特に社会基盤マネジメント部の深山氏が、温度応力の理論と実践的な対策を解説し、参加者にとって非常に有益な情報が提供されました。
次に、ひび割れ幅モニタリング機器の実演が行われました。この技術は、ひび割れの進行をリアルタイムで観察できる最新のモニタリングシステムです。ジオロボティクス研究所の吉田氏が、実際のデータを基にして機器の使用方法とその効果を説明し、参加者の関心を引きました。
最後に紹介されたジオポリマー技術は、環境に優しいコンクリート補修方法として注目されています。高炉スラグやフライアッシュを原料とし、CO2排出量を大幅に削減するこの技術は、持続可能な建設を実現するための革新的な手法です。合同会社GPIの村上代表や日本ジッコウ株式会社の大木部長が、実際の補修工法を実演し、その高い効果と実用性を示しました。
セミナーには地元ゼネコン、苫小牧市役所の道路橋梁関係者、補修工事関係者など24名が参加し、3時間以上にわたる内容が好評を博しました。参加者からは「分かりやすい説明だった」「非常に有意義な時間だった」との声が多く寄せられ、技術の理解と今後の実践に大いに役立つセミナーとなりました。
ジオロボティクス研究所は、屋内外に広大な実験フィールドやテストコースを持ち、ドローンや点群処理、BIM/CIM関連の技術開発にも積極的に取り組んでいます。これにより、最新技術の実証と普及を促進し、土木業界全体の技術力向上に貢献しています。